下画面が映らない3DSの修理記録(ラッチ破損)

2024/06/06ジャンク修理記録

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動作未確認の3DSを買ってみた。

ラッチが壊れている

普通に充電は出来た。

起動させてみたら、下画面が映らない。
タッチパネルは反応してるっぽいし、上画面やボタンも全部大丈夫そうな感じ。

とりあえず、分解してみる。
分解手順はこちらのサイトを参考にした。
NINTENDO 3DS/下画面(タッチスクリーン)交換修理 : 分解工房

手順22の部分で気付いたが、白い部分(ラッチというらしい)がない。

下画面の故障か?と思っていたが、これが原因っぽい。
抜けかけていたので、とりあえず入れ直して起動確認。
だが、下画面は映らず。

フレキシブルケーブルを入れ直せば解決というわけでもないようだ。

肝はラッチ。
ラッチの役割を調べてみる。

ラッチとは本来、日本語で扉などの「掛け金」や「かんぬき」を意味する言葉で、コネクタにおいてはコネクタのロック機構のことです。コネクタを接続した状態で自動的にロックを掛け、外れないようにする役割を果たしています。

ラッチとは : ミネベアミツミ製品サイト より引用

ロックが出来てないから、映らないのか?
ということは、ラッチが必要そうだが、肝心のラッチはどこにもない。

ここが自然劣化で外れてしまうことはなさそうなので、過去に分解した人が間違って取ってしまったのだろう。
分解した3DSの内部にも取れたラッチはなかった。
入れといてくれ、、、

ラッチだけ売ってないか探したが、なさそう。
定期的に交換が必要な部分でもないので仕方がない。

ということは他の3DSから移植してくるか、別の方法を探すかになってくる。
というか、そもそもラッチってつけ直すことができるのか?

ピンボケていて分かりづらいが、出来るようだ。

こちらはSwitchではあるが、分かりやすい。
おそらく、3DSでも同じような感じで戻せるだろう。

ここで問題を発見する。

ピンが壊滅的に曲がっている

左のピンが壊滅的に曲がっている。
他のピンたちもわずかではあるが、左に曲がっているような、、、

ピンセットで触ってみたが、ピン自体はまっすぐにできそう。
だが、ラッチが上手くハマるように、ひとつずつ微調整して直していくのは、ものすごく難しそうである。
直している途中でダメになってしまったり、折れてしまう可能性もある。

となると、別の方法か、、、

疑似ラッチ(くるくる)を試してみる

別の3DS本体を分解して、ラッチを観察。

このラッチ自体は、ただのプラスチックのようだ。
ということは同じ大きさの紙とかプラスチックで上から押さえれば、なんとかなる?

ラッチについて色々見ていたところ、同じような考えの方が知恵袋にいた。

ラッチと大体同じような大きさ(大体3mm四方で厚さ0.2mmくらい)のプラ板等を自分で切り出し、それを擬似ラッチとして用います。端子にケーブルを挿し、上からその板を乗せさらにその上から細長く切ったテープで固定します。

3DSの修理 分解組立を経験したことがある方のみの回答で… : Yahoo!知恵袋 より引用

こちらも疑似ラッチを試してみる。

プラスチックだと大きさの微調整ができないので、紙を巻いたもの(以下くるくる)でフレキシブルケーブルを押さえる。
いきなり接着は怖いし。
幸い?にも、SDカードスロットの下にあるので、押さえる力には困らなさそう。

スロットを付けた状態でも紙が抜けてしまったり、グラグラする状態だったら、巻く回数を増やしたくるくるを装着して、下画面が点くかどうか見る。
それでもダメなら巻く回数をさらに増やしていく。

その調整を繰り返していくと、画面が点いた!
が、全体的に紫のフィルターをかけたような変な色味になっている。
ボタンを押すと、たまにノイズが走ったりする。

使う分には問題ないが、ゲームをするには不便。
下画面自体も故障している可能性があったので、別の3DSに付けたところ、発色に問題はなかった。
やはり、ラッチ部分の接触が上手く出来ていないようだ。

その後も何回か試した。
最終的にはこんな感じに。

最初はラッチの代わりをするような大きさのくるくるで試していたが、どうにも点かない。
ケーブルがズレてしまったり、微妙に抜けていたりする。
ケーブルの折り返し部分に隙間があるのが原因のようだ。

そこで隙間にもくるくるを入れることによって、ケーブルが動かないようにした。
それでも、点いたり点かなかったり、点いても紫フィルター。

押さえる面が小さいと推測し、大きくしたくるくるを作成。
ラッチ部分だけでなく、折り返してきたケーブル全体を押さえる。

これでノイズは走らなくなった。
安定もしているのだが、紫フィルターは変わらず。
紫フィルター、、、

匠の技が必要

ラッチのようにピンの隙間や根本をガッチリと押さえることができればベストなのだが、紙では限界がある。
じゃあ、カッターで切れ込みを入れて、ピンをすり抜けるような、くるくるを作るか?

いや、もうそれは匠の技だろ、、、と力尽き、、、
今回はこれで断念。

うーん。難しい。

2024/06/06ジャンク修理記録

Posted by hanami yozakura