79歳になった祖母はkobo touchを使いこなせるのか
紙の本から電子書籍に移行するのか?
祖母の誕生日にて
先日、祖母の誕生日がありました。79歳になりました。
畑で草を刈ったり、ナスやにんじんを植えたり、メダカの世話をしたりとまだまだ元気です。
「今年は何をプレゼントしようかな?」と、考えていたのですが、思い切って電子書籍が読める『kobo touch』をプレゼントしました。
GWに実家に帰ったときに、「本は?なんか持ってきてないの?」と言われたからです。
最近はほとんどkindleアプリで読んでいて(kindle端末ではなく、いつも使っているスマホやタブレットにkindleアプリで読んでいます)、紙の本を持ち歩いていないのです。
「紙の本持ってきてないや……。ほとんどタブレットで読んじゃう。」
そう答え、kindleアプリで読んでいた本を見せると、「目がチカチカするなぁ」とあまり好印象ではない様子。
思い返せば、お正月に実家に帰ったときも「何か本は持ってきてないのか?」と聞かれたような……。
以前は、電車の中で読むように紙の文庫の本を買って、読み終わったらそのまま実家に置いてきていました。
その名残なんでしょう。
紙の本を何冊か贈るか?と考えましたが、読み終わったら邪魔になります。
そこで何冊でも読めて邪魔にならない、電子書籍端末をプレゼントすることにしました。
電子書籍をプレゼントしても、使うのか?
祖母は機械全般があまり得意ではありません。
反面、ずっと使ってきたミシンや包丁などは器用に扱えます。
あと、本も図書館から借りてきてよく読んでいる姿も見ます。
本を読むのが好きなんでしょう。
ですが、機械は得意ではない祖母。
「もし電子書籍をプレゼントしても、使うのか?」こんな疑問が浮かびました。
気になったので調べてみると……。
→なぜシニアご高齢の方にタブレットによる電子書籍読書がお薦めなのでしょう?:還暦古希長寿,高齢シニアの誕生日祝いプレゼント電子書籍読書タブレット
→読書量が急増 電子書籍がかなえてくれるシニアの夢:NIKKEI STYLE
- 文字を見やすい大きさに調整できる(紙の本では変えられず読みにくい)
- 本屋に行かなくてもダウンロードで読めるので、楽
- 重い本をわざわざ本棚から持ってくる必要がないので腰を抜かしたりしない
- 表紙やタイトルでレジに持っていくのが恥ずかしい本も、気軽に読める
こんなところでしょうか。
年を取るにしたがってでてくる紙の本の悪いところを電子書籍ならうまくカバーできていますよね。
それにこう書かれています。
90歳に手が届く方が、介護施設に入所し、体力に衰えもあり書店へ生き難くなり、また持っている本も棚から出す、 片付けることが面倒になり読書しにくくなったと感じていた時に電子書籍と出会い、今ではなんと月4~5冊読んでらっしゃるとのことでした。
なぜシニアご高齢の方にタブレットによる電子書籍読書がお薦めなのでしょう?:還暦古希長寿,高齢シニアの誕生日祝いプレゼント電子書籍読書タブレット より引用
「もし電子書籍をプレゼントしても、使うのか?」という心配もうまく電子書籍に慣れれば、普通に使っていけそうです。
数ある電子書籍からなぜkobo touchを選んだのか
私が電子書籍端末として思い浮かんだのは、Amazonの『Kindle』と楽天『kobo』の2つでした。他にも色々あるようですが、マイナーなものよりはメジャーなものを選んでおいたほうが良いですよね。
もし、祖母が呼び水となって祖母の友だちも電子書籍を読むようになったときに、マイナーなものだと買いにくいでしょうし。
「○○さんが□□で呼んでるから、私も□□が欲しい。(□□はマイナーな電子書籍端末の名前)」と家族に相談しても、電子書籍端末に慣れ親しんでいる人だったら、「Kindleじゃだめなの?」「koboじゃだめなの?」となるのが想像できます。
ということで選択肢は『Kindle』か『kobo』。
私もKindleアプリで本を読んではいますが、実際に電子書籍端末で読んだことはありませんでした(持っていない)。
違いもよくわかっていない状態。
調べると、Kindleもkoboも本を読むにおいては、性能に差はあまりないようです。
Amazonをよく使うならKindle、楽天を使うならkoboくらいでいいのかな?
結局kobo touchにしたのですが、そもそもkobo touchは2012年に発売されたkoboの中では古いモデルです。
それなのに、なぜこのモデルを選んだかというと、ホームボタンが画面の下に付いているからでした。
kobo touchの次のモデルであるkobo gloから廃止されてしまったようです。
ホームボタンの場所には楽天のロゴがありますね。
画面の中にホームボタンがあるようです。
Kindleの各モデルも同じ。
祖母は機械に疎いので、とりあえず何かあったらここを押せばホームに戻れるというボタンが分かりやすい場所にあったほうがいいのでは?と考えたからです。
画面の中にあるのか、外にあるのかの違いですが、外にあったほうが分かりやすいですよね。
その他にも解像度の違い、フロントライトの有無、処理速度などの違いがありますがひとつひとつ検討。
解像度の違い
kobo touchでは600✕800ですが、gloでは1024✕758に向上しています。kobo touchとkobo gloを比較したこちらの動画が参考になります。私はあまり違いを感じませんでした。
→Kobo touchとKobo gloの比較:YouTube
もちろんものすごく近くで見れば、文字のギザギザが目立つことは分かりますが、普通の距離で読むならどちらもそう変わらないのではないか?
フロントライトの有無
gloにはフロントライト(バックライト)がついています。
これで暗いところでも電子書籍が読めます。
しかし、祖母が暗いところで本を読んでいるところが想像できない……あったとしても使わないだろうし、そもそも暗いところで読もうとは思わないのでは?
処理速度の向上
向上したようですが、上記の動画を見る限り、ページ送りの反応に差を感じませんでした。
普通に本を読む上ではどちらも支障はないようです。
これらを差し引いても、画面の下にホームボタンがあることの方がメリットが大きいと思い、kobo touchにしました。
購入して最初に思ったこと→電子書籍、すごい
電子書籍端末を初めて見たのですが、すごいですね。
液晶に紙が貼られているみたいで、ほぼ紙と同じ感覚で読めます。
『E Ink(イーインク』という電気の力で動く特殊なインクを使っているそう。
実際のインクで表示しているので、紙と同じ質感です。
液晶で表示しているわけじゃないので、目も疲れません。
目を刺し殺すように入ってくる光がないのです。
祖母と電話で話したところ、kobo touchに喜んでいるみたいでした。
何より。
機械ですから、やはり抵抗感もあるようで「使いこなせるかなぁ」とぼやいていましたが、ユーザーガイドも一緒に送ったので、大丈夫でしょう。
とりあえず一冊読んでみるとのことでした。
操作自体も難しい部分があるわけではなく、直感的にタッチで動かせるので慣れれば……きっと……。
しばらくしたら、その後の経過を書きます。
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