T100TA(Ubuntu 16.04)を18.04 LTSにアップグレード 問題なく起動する?
果たして、大丈夫なのか?
Ubuntu 16.04 LTS→Ubuntu 18.04 LTS へ
今使っているT100TAにはWindows10ではなく、Ubuntu(16.04 LTS)が入っています。
この16.04なのですが、2019年4月でサポートが切れるという情報を目にしました。
「年明けくらいに、アップグレードしようかなぁ」と思っていたのですが……。
どうやら、それは勘違いのようでした。
2019年4月でサポートが切れるのは、16.04ではなく14.04でした。
詳しくはこちらのサイトで確認ください。
→各OSのリリース日とサポート終了日を表にまとめてみた:Qiita
16.04のサポートが切れるのは、2021年4月ですね。
まだまだ使えるのですが、「アップグレードするぞ!」とやる気に満ちあふれていましたので、構わずアップグレードすることにしました。
一応、外国の方がT100TAに18.04をインストールしているのを見つけました。
インストールの解説PDFもあったので、動作も大丈夫そうです。
→Asus T100 Ubuntu:Google+(2019年4月でサービスは終了しました。リンク先のページは見れません)
ですが、記事にあったのは新規インストール。
「16.04から18.04のアップグレードは大丈夫なのか? 問題なく動くのか?」と疑問に思いました。
とりあえず、私のT100TAを捧げてみよう。
動かなかったり、挙動がおかしかったらクリーンインストールすればいいのです。
アップグレード手順について
①.現在のバージョン確認をする
$ cat /etc/os-release
NAME="Ubuntu"
VERSION="16.04.5 LTS (Xenial Xerus)"
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
PRETTY_NAME="Ubuntu 16.04.5 LTS"
VERSION_ID="16.04"
$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 16.04.5 LTS
Release: 16.04
Codename: xenial
16.04ですね。
②.Promptが"lts"になっているか確認する
/etc/update-manager/release-upgrades
コンソールからたどっていって、release-upgradesをテキストエディタで開きます。
# Default behavior for the release upgrader.
[DEFAULT]
# Default prompting behavior, valid options:
#
# never - Never check for a new release.
# normal - Check to see if a new release is available. If more than one new
# release is found, the release upgrader will attempt to upgrade to
# the release that immediately succeeds the currently-running
# release.
# lts - Check to see if a new LTS release is available. The upgrader
# will attempt to upgrade to the first LTS release available after
# the currently-running one. Note that this option should not be
# used if the currently-running release is not itself an LTS
# release, since in that case the upgrader won't be able to
# determine if a newer release is available.
Prompt=lts
最後の行のPromptが"lts"になっていますね。
Promptには
- never
- normal
- lts
の3種類が選べるそうで、
- never:現在のバージョンのままで、アップグレードしない
- normal:新しいバージョンが出たら、すぐにアップグレードする
- lts:LTS版(長期サポート版 Long Term Supportの略)がでたら、アップグレードする
という意味みたいです。
半年周期でどんどんアップグレードされていきますし、最新の技術を追いたいという方はnormal、このバージョンで問題ないという方はnever、あとはltsで問題ないと思います。
③.アップグレードを実行する
$ do-release-upgrade
途中、いくつかの選択肢がありました。
lightdm or gdm3 ? → gdm3
サポートが中止されたパッケージを削除する? → する
.confの設定を残す? → 残す
大体1時間30分ほどかかって、無事にアップグレードが完了。
18.04でも問題なく起動する
何度か再起動をして、インターネットに繋がるか、キーボードは大丈夫か、日本語入力はできるかなど、一通りのことを試しました。
起動は安定していました。
18.04でも問題なく、大丈夫そうです。
$ cat /etc/os-release
NAME="Ubuntu"
VERSION="18.04.2 LTS (Bionic Beaver)"
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
PRETTY_NAME="Ubuntu 18.04.2 LTS"
VERSION_ID="18.04"
HOME_URL="https://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="https://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.launchpad.net/ubuntu/"
PRIVACY_POLICY_URL="https://www.ubuntu.com/legal/terms-and-policies/privacy-policy"
VERSION_CODENAME=bionic
UBUNTU_CODENAME=bionic
$lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 18.04.2 LTS
Release: 18.04
Codename: bionic
18.04ですね。
アップグレードの手順はこちらを参考にさせて頂きました。
→ubuntu 18.04 LTS にアップグレードする(コマンドライン編):Qiita
2019/07/06 追記:ログイン画面がループするようになってしまった
特に何事もなく使えていたのですが、つい先日ログイン画面がループするようになってしまいました。
これからT100TAを18.04にしようと思っている方は注意が必要です。
→『Ubuntuをアップグレードしたら、ログイン画面がループするようになった』を読む
◆ ◆ ◆
T100TA関連の記事まとめはこちらです。
→『T100TAをもっと快適に使う記事:まとめ』を読む
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません